シーズン1をふりかえろう
2023年春にWOWOWで放送された「ながたんと青と-いちかの料理帖-」は、戦後まもない京都を舞台にした心温まる人間ドラマです。
主人公は34歳の料理人・桑乃木いち日（門脇麦）と、15歳年下の大学生・山口周（作間龍斗）。二人は実家の老舗料亭を守るために政略結婚をします。当初はぎこちない関係でしたが、困難を共に乗りこえるうちに、少しずつ信頼と愛情を育んでいきました。
視聴者を引き込んだのは、物語だけではありません。京都の街並みや料亭の空気感を丁寧に描いた美しい映像、見ているだけで食欲をそそる料理のシーン、そして主演の二人をはじめとしたキャストの演技力が高く評価されました。「映画のように美しい」「料理の場面に心を動かされた」といった声が数多く寄せられたのも納得です。
続編「ながたんと青と-いちかの料理帖-2」について
2026年春に放送予定の続編「ながたんと青と-いちかの料理帖-2」は、ファン待望の発表でした。
WOWOWプライムでの放送とオンデマンド配信が予定され、シーズン1を観ていた人はもちろん、新しく視聴を始める人にとっても楽しめる構成です。主演の門脇麦さんと作間龍斗さんをはじめ、主要キャストとスタッフが再び集まることも大きな魅力です。
物語はシーズン1の直後から続き、二人の関係は「夫婦として歩む」段階から「家族をつくる」というさらに深いテーマへと進んでいきます。
| 要素 | シーズン1 (2023年) | シーズン2 (2026年予定) |
|---|---|---|
| テーマ | 夫婦になるまで | 家族になるまで |
| 主な問題 | 料亭「桑乃木」の経営危機 | 山口家の人間関係と新しい試練 |
| 新キャラクター | なし | 周の兄・山口栄 |
続編は全10話構成が予定され、第1話は無料放送となることが発表されています。これにより、新しい視聴者も気軽に作品の世界に触れられる仕組みとなっています。
出演者やスタッフのコメント
- 門脇麦：「夫婦から家族へと進む姿を演じられるのが楽しみ。京都弁にも再挑戦しています」
- 作間龍斗：「遠距離や年の差という壁をどう乗りこえるのかを見てほしい。不器用ながらも一途な周をもっと深く表現したい」
- 松本壮史監督：「前作の空気を大切にしつつ、さらに広がりのある物語を描きます。家族になる二人を温かく見守ってください」
- 磯谷友紀（原作者）：「胸が熱くなるシーンが盛りだくさん。制作陣とのやり取りで、物語がより豊かになったと感じています」
これらのコメントから、キャストや監督、原作者が作品に対して大きな愛情と熱意を注いでいることが伝わってきます。
新しい展開と物語の深まり
シーズン2で大きな注目ポイントとなるのは、周の兄・山口栄の登場です。
彼の存在によって家族内の複雑な関係が描かれ、より深い人間ドラマが展開されるでしょう。
栄は野心的で聡明な人物として登場する可能性が高く、いち日と周の関係に新しい試練をもたらす存在となります。
さらに、原作通りであれば、いち日と周が少年を養子に迎える場面も描かれるかもしれません。これは二人が「夫婦」から「親」として成長していく大切な転換点となります。
また、周が東京に行く展開が含まれる可能性もあり、遠距離生活を通して二人の絆がどう深まるかが見どころです。
原作漫画との関わり
原作漫画「ながたんと青と―いちかの料理帖―」は現在も講談社の『Kiss』で連載中で、単行本は14巻以上刊行、累計135万部を突破しています。
講談社漫画賞にノミネートされた実績もあり、幅広い世代から支持を集めています。
シーズン1は原作の序盤を中心にドラマ化されました。シーズン2では原作中盤のストーリーが映像化される見込みで、とくに「家族」というテーマが強調されると考えられます
。原作は現在も続いているため、シーズン3や映画化といった展開も期待できるでしょう。ドラマをきっかけに原作を読み始める人や、逆に漫画ファンがドラマを楽しむケースも多く、両者が相互に人気を高め合う関係にあるのが特徴です。
まとめ：続編への期待
「ながたんと青と-いちかの料理帖-2」は、シーズン1の魅力をそのままに、新しいテーマに挑戦する作品です。京都の四季を感じる美しい映像、料理研究家が監修した本格的な料理、そして人と人との温かい交流が丁寧に描かれることで、より見ごたえのあるドラマになることが期待されます。
前作を楽しんだ人はもちろん、まだ観ていない人にとっても、家族の物語に触れる良いきっかけとなるでしょう。シーズン1が「夫婦の物語」だったのに対し、シーズン2は「家族の物語」へと進化します。この成長を通して、多くの視聴者の心を動かすに違いありません。見終わったあとには、まるで美味しい料理を味わった後のような満足感を得られることでしょう。
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