岡田紗佳はなぜ麻雀を始めたのか？

モデルからプロ雀士へ──情熱でつかんだ二つの夢

モデルとして華やかな世界を歩みながら、麻雀界でも一線で活躍する岡田紗佳（おかださやか）さん。その姿は「美しさ」と「知性」を両立させたまさに新時代の女性像です。しかし、なぜ彼女は麻雀の世界に足を踏み入れたのでしょうか？今回は、岡田さんが麻雀を始めた理由と、その背景にある想いを詳しく紹介します。

岡田さんは、人気ファッション誌『non-no』の専属モデルとしてデビューしました。抜群のスタイルと上品な雰囲気で、学生や社会人を問わず多くの女性から憧れの存在として支持されてきました。そんな華やかな経歴を持つ一方で、彼女にはもうひとつの原点がありました。それが“家庭麻雀”です。

岡田さんの母親と祖母は麻雀好きで、家庭の中には常に牌（はい）と卓がありました。小さな頃から自然とその光景を見て育ち、幼稚園のころには麻雀牌に触れ、小学生のころにはルールを覚えていたといいます。「家ではおばあちゃんたちがいつも麻雀をしていて、私にとっては日常の一部でした」と本人も語っています。

高校生になるころには、点数計算もすらすらできるようになり、友人に麻雀を教えるほどの実力に。遊び感覚で触れていた麻雀が、のちに彼女の人生を変える大きな要素になりました。

大学に進学した岡田さんは、自分の進む道を見つめ直しました。モデルとして活動する一方で、「自分が本当に夢中になれることを極めたい」と強く感じたといいます。そんなとき思い浮かんだのが、子どものころから慣れ親しんだ麻雀でした。

最初は趣味として始めた麻雀。しかし、研究を重ねるうちに「勝つためには運だけでなく、読み・戦略・心理戦がすべて必要だ」と気づき、その奥深さにのめり込んでいきます。「やればやるほど、自分の考え方や判断力が試されるのが面白かった」と話す岡田さんは、次第にプロの世界を意識し始めました。

芸能活動と並行して勉強を重ね、日本プロ麻雀連盟のプロ試験に挑戦。2017年、見事合格を果たしてプロ雀士としてデビューします。「モデルの肩書きに頼らず、麻雀を“競技”として真剣に取り組みたい」という強い意志は、多くの人の心を動かしました。

岡田紗佳さんの最大の魅力は、“美しさと頭脳の共存”。撮影現場では明るい笑顔と堂々とした姿を見せる一方、麻雀の卓上では一瞬で表情を引き締め、鋭い目で勝負を見極めます。そのギャップこそが、彼女が多くのファンを惹きつける理由のひとつです。

プロリーグ「Mリーグ」では「KONAMI麻雀格闘倶楽部」に所属し、数々のトッププロと熱戦を繰り広げています。テレビや配信を通じて観戦するファンからは、「集中しているときの目がかっこいい」「判断が早くて正確」「冷静な表情に惹かれる」などの声が多く寄せられています。

モデルとしての華やかさと、麻雀での知的な強さ。どちらの岡田紗佳も、彼女の魅力を作り上げている大切な一面です。

岡田さんはインタビューで「麻雀は私にとって、もう一つの自己表現です」と語っています。モデルが外見を通して自分を表現する仕事なら、麻雀は思考や判断で自分を表す競技。まったく違うようでいて、どちらも「自分をどう表現するか」という点で共通しています。

また、彼女は女性プレイヤーとして麻雀の魅力を広める活動にも力を入れています。「麻雀って地味に見えるけど、実は頭をすごく使うし、チームプレーもある。もっと若い人や女性にも楽しんでほしい」と話しています。SNSやテレビ番組などを通じて、麻雀をより身近な競技として伝える努力を続けています。

岡田紗佳さんが麻雀を始めた理由は、家庭の影響と「好きなことを本気で極めたい」という情熱でした。モデルとしての成功に甘んじることなく、頭脳と精神を磨く麻雀の世界に挑戦し続ける彼女。その姿勢は、多くの人に“自分の好きなことを信じて進む勇気”を与えています。

華やかな舞台でも卓上でも、自分らしく輝き続ける岡田紗佳さん。これからもその美しさと強さで、多くのファンを魅了し続けることでしょう。

「美しさも強さも、どちらも私の一部です。」──岡田紗佳