はじめに|なぜ『再会~Silent Truth~』のロケ地が気になるのか
2026年1月から放送されたドラマ『再会~Silent Truth~』は、23年前に小学校で起きた“ある出来事”と、現在起きている殺人事件が少しずつ結びついていくミステリードラマです。物語は過去と現在を行き来しながら進み、登場人物たちが長い間胸の奥にしまい込んできた「言えなかった本当のこと」が、徐々に明らかになっていきます。
このドラマを見た多くの人がロケ地を調べたくなるのは、ストーリーの面白さだけが理由ではありません。画面に映る街や建物が非常に現実的で、「どこかで見たことがある」と感じさせるからです。
- 三ツ葉市という街は本当に存在するのか
- 警察署や駅前のシーンはどこで撮影されたのか
- 桜の木が印象的な小学校は実在するのか
こうした疑問が自然に浮かぶのは、ドラマの世界が私たちの日常と地続きで描かれているためだと言えるでしょう。
本記事では、『再会~Silent Truth~』のロケ地を「相模原市」と「町田市」を中心に整理しながら、なぜこのエリアが物語の舞台として選ばれたのかを、高校生でも無理なく理解できる言葉で解説していきます。
第1章|「三ツ葉市」は実在するのか
まず多くの視聴者が気になるのが、「三ツ葉市」という街の正体です。
結論から言うと、三ツ葉市は実在しない架空の市です。日本の地図を探しても、その名前の市は見つかりません。
しかし、ドラマの映像を注意深く見ていくと、
- 神奈川県相模原市
- 東京都町田市
- その周辺の多摩地域
といった、実際に存在する街の風景が組み合わされていることが分かります。
これは、ひとつの街をそのままモデルにするのではなく、複数の街の特徴を重ね合わせることで、「どこにでもありそうで、しかし特定はできない街」を作り出すための工夫です。その結果、視聴者は「自分の住んでいる街の近くかもしれない」と感じやすくなり、物語をより身近な出来事として受け取ることができます。
第2章|相模原市:物語が動き出す中心の街
相模原市は、このドラマにおいて最も重要なロケ地のひとつです。主人公・飛奈淳一が23年ぶりに戻ってくる場所であり、過去の事件と現在の捜査が重なり合う「物語の中心」として描かれています。
JR相模原駅北口|再会と日常が交差する場所
ドラマの中で何度も登場する駅前の風景が、JR相模原駅北口周辺です。
ここでは、
- 主人公が久しぶりに地元へ戻ってくる場面
- 人物同士がすれ違い、再会する場面
- 警察車両が行き交う日常的なシーン
など、物語の流れをつなぐ重要なカットが撮影されています。
この場所が印象的なのは、有名な観光地ではなく、どこにでもある普通の駅前である点です。そのため、「この街のどこかに23年前の秘密が眠っている」という感覚が生まれ、物語に強い現実味が加わっています。
三ツ葉警察署のロケ地表現
ドラマに登場する「三ツ葉警察署」は、実在する警察署ではありません。相模原市内の公共施設やオフィスビルなどを組み合わせ、警察署として表現されていると考えられます。
特に注目したいのは、
- 明るく開放的な執務室
- 静かで閉ざされた取調室や保管庫
といったように、空間ごとに雰囲気がはっきり分けられている点です。これは、主人公が「正義を守る刑事」である一方、「過去の秘密を抱えた当事者」でもあるという心の矛盾を、空間を通して視覚的に表していると考えることができます。
公園と河川敷|安心と緊張の対比
相模原市内では、シーンによって使われる場所の雰囲気が大きく変わります。
- 公園:落ち着いた会話や聞き込みなど、比較的安心できる場面
- 河川敷:逃走や密会、過去を思い出す緊張感の強い場面
このように、ロケ地そのものが登場人物の感情を支えていることが、このドラマの大きな特徴のひとつです。
第3章|町田市:「境界」に立つ街の意味
町田市は東京都にありながら神奈川県と接している、少し特別な位置にある街です。この「どちらとも言い切れない立場」は、『再会~Silent Truth~』のテーマと深く重なっています。
つくし野エリア|坂道と階段が表す心の動き
町田市つくし野周辺は、坂道や階段が多い地域です。ドラマの中で、登場人物が坂を上ったり下ったり、階段ですれ違ったりする場面が描かれているとすれば、それは単なる移動ではありません。
- 上る動き:真実に近づく苦しさ
- 下る動き:過去に引き戻される感覚
こうした登場人物の心の動きを、地形そのもので表現していると考えると、シーンの意味がより分かりやすくなります。
町田駅周辺|再開発と「消したい過去」
町田駅前は再開発が進み、新しい建物が増え続けているエリアです。ドラマの中で不動産開発に関わる人物が登場する場合、この場所は、
- 古いものを壊して新しくする
- 過去の風景を消していく
という意味を持つ象徴的な空間になります。
それは、「過去の出来事をなかったことにしたい」という登場人物たちの気持ちと重なり、物語のテーマをより強く印象づけています。
第4章|日常の場所が持つ怖さ
美容室「Ma maison」|安心できる空間の揺らぎ
万季子が経営する美容室「Ma maison」は、相模原市や町田市にある実在の店舗、もしくはそれに近い雰囲気のセットが使われている可能性があります。
美容室は、誰にとっても身近で安心できる場所です。だからこそ、そこに事件の影が差し込むことで、日常が静かに崩れていく感覚がより強く伝わります。
事件現場となるスーパー|安全な場所で起きる恐怖
スーパーもまた、誰もが安心して利用する場所です。そんな場所で銃が使われるという展開は、「日常の中に突然危険が入り込む」という、このドラマの怖さを最も分かりやすく表しています。
ロケ地としては、相模原市内の大型スーパーや商業施設が協力している可能性が高いと考えられます。
第5章|小学校と桜の木:すべての始まり
このドラマで最も重要なロケ地が、小学校の校庭と桜の木です。
- 23年前に拳銃が埋められた場所
- 過去と現在が直接つながる場所
として、物語の核心を担っています。
実際の撮影には、関東近郊の小学校や、廃校、あるいは歴史のある学校が使われた可能性があります。
桜は、
- 春に咲く=新しい始まり
- すぐに散る=終わりや別れ
という二つの意味を同時に持つ花です。そのため、「再会」と「罪の記憶」を重ね合わせるこのドラマの象徴として、非常に分かりやすい存在になっています。
第6章|『silent』との違いから見えるロケ地の特徴
タイトルに同じ「Silent」という言葉が含まれていても、『silent』(2022年)と『再会~Silent Truth~』は目指している方向が大きく異なります。
| 項目 | silent(2022) | 再会~Silent Truth~(2026) |
|---|---|---|
| 主な舞台 | 世田谷・下北沢など都会寄り | 相模原・町田など郊外寄り |
| 空気感 | やさしく切ない | 現実的で重い |
| 「沈黙」の意味 | 気持ちが伝わらない | 罪を隠して言えない |
同じ坂道や駅が登場しても、恋愛ドラマかミステリーかによって、その場所の意味は大きく変わるという点が、この比較からはっきりと見えてきます。
おわりに|ロケ地から読み解く『再会~Silent Truth~』
『再会~Silent Truth~』のロケ地は、単なる背景ではありません。
- 過去を埋めた場所
- 新しく変わっていく街
- 境界に立つ、あいまいな場所
こうした空間そのものが、「沈黙の真実(言えなかった本当のこと)」というテーマを、映像として分かりやすく伝える役割を果たしています。
ドラマをもう一度見返すときは、セリフやストーリーだけでなく、街の風景や場所が持つ意味にも注目してみてください。きっと、これまでとは違った見え方がしてくるはずです。


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