はじめに|止まらない挑戦心を持つ若手コンビ
吉本興業所属の若手お笑いコンビ「かけおち」は、2021年ごろに活動をスタートした注目のコンビです。メンバーは青木マッチョさんと赤木さん。結成してまだ数年ながら、漫才とコントの両方に精力的に取り組み、毎年複数の賞レースに挑戦しています。
「結果よりも挑戦を重ねること」を信条に、失敗も成長の糧に変えていく姿勢が多くのファンの心をつかんでいます。本記事では、2021年から2025年までの彼らの歩みを年ごとに追いながら、その挑戦と成長の物語を紹介します。
2021年|おもしろ荘の最終オーディションへ!デビュー前の快挙
2021年、かけおちは『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ)の年始スペシャルにおいて、最終オーディションまで進出しました。おもしろ荘といえば、多くの人気芸人を輩出してきた新人登竜門。その最終選考に残るというのは、在学中の芸人にとって異例の出来事です。
当時はまだNSC(吉本総合芸能学院)の学生。プロデビュー前にもかかわらず、全国放送の舞台に名前が挙がるほどの注目を集めました。本戦出場はならなかったものの、この経験が彼らの名前を広めるきっかけとなりました。デビュー前から才能を感じさせる、強烈な第一歩です。
2022年|初めてのM-1挑戦、挫折と気づきの一年
翌2022年、かけおちは前年に続いて『おもしろ荘』の最終オーディションに挑戦。そして、漫才日本一を決める「M-1グランプリ2022」に結成1年目で初出場しました。
結果は1回戦敗退。しかし彼らはSNSで「余裕の1回戦落ち」とユーモアたっぷりにコメントし、前向きに次を見据えました。若手らしい勢いと明るさが印象的で、結果以上に挑戦する姿勢が評価されました。
この経験で「漫才の構成力」や「舞台慣れ」といった課題が明確になり、今後の活動の土台を築く年になりました。小さな敗北の中にも、大きな学びがあった一年です。
2023年|M-1での躍進とテレビ初受賞
2023年は、かけおちにとって大きな転機の年でした。M-1グランプリ2023では3回戦まで進出。数千組が参加する中で上位に食い込む実力を見せつけました。公式YouTubeでネタ動画も公開され、注目度が一気に上昇します。
さらに「キングオブコント2023」にも初挑戦。1回戦を突破し、2回戦まで進出しました。惜しくも敗退しましたが、漫才だけでなくコントにも挑戦する姿勢が評価され、表現の幅を広げた年でもあります。
そして年明け放送の『さんまのまんま 新春SP』では、プロ野球・ヤクルトスワローズの村上宗隆選手から「村上賞」を受賞。賞レースではありませんが、テレビ番組での受賞という貴重な経験は、芸人としての自信を深めるきっかけとなりました。
2023年は「成長が形になった一年」。観客にも業界にもその名前が浸透し始めた時期です。
2024年|UNDER5準決勝進出と試練の一年
2024年は、挑戦と試練が交錯した波乱の年でした。
まず「UNDER5 AWARD 2024」では準決勝(ベスト35組)まで進出。芸歴5年以下の若手芸人がしのぎを削る大会で、ここまで残るのは実力派の証です。安定した漫才運びとテンポの良さが高く評価されました。
また、青木マッチョさんはピン芸人として「R-1グランプリ2024」に出場しましたが、惜しくも1回戦敗退。それでも挑戦の姿勢を貫き、個人としての成長も見せました。
一方で、「キングオブコント2024」では1回戦突破後、2回戦を目前に体調不良で棄権するという不運に見舞われます。さらに同年10月にはメンバーの鈴木ロン毛さんが脱退。コンビ再編という大きな決断を迫られました。
それでも彼らは前を向き、「M-1グランプリ2024」で2回戦進出を果たします。困難を乗り越えて舞台に立つその姿は、ファンにとって何よりの感動を与えました。
2025年|継続する挑戦、未来への一歩
2025年も挑戦の炎は消えません。「キングオブコント2025」では1回戦突破、2回戦まで進出。結果は惜しくも敗退でしたが、安定して2回戦まで進めるというのは確実な成長の証です。
また「M-1グランプリ2025」にも出場し、再びステージに立ちました。結果は1回戦敗退ながらも、その姿勢は“挑戦を続ける象徴”として多くのファンを励ましました。
2025年は、これまでの経験を積み重ねて次の飛躍を目指す「準備の年」となりました。ネタの完成度や舞台での存在感がますます磨かれ、今後の活躍に期待が高まります。
まとめ|挑み続ける情熱が未来をつくる
デビュー以来、かけおちは一度も立ち止まらず、毎年のように「M-1グランプリ」や「キングオブコント」に挑戦してきました。結果だけ見ればまだ大きなタイトルはありませんが、その努力の積み重ねこそが彼らの魅力です。
挑戦を通して、漫才の構成力、表現力、チームワーク、舞台度胸などを着実に磨いてきました。舞台の裏には、数え切れないほどの努力と試行錯誤があります。その全てが、彼らの笑いをより深く、より力強いものにしています。
「挑戦し続けることが、いちばんの才能」
この言葉は、まさに「かけおち」を表す一文です。彼らのストーリーは、夢を追うすべての人に勇気を与える物語。これからどんなステージで笑いを届けてくれるのか——彼らの挑戦は、まだ始まったばかりです。
  
  
  
  

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